赤ちゃんの歯を強くする!

こんにちは、岩村矯正歯科です。

歯の始まりは、お母さんのお腹の中からです。

妊娠2~3カ月で総ての乳歯の芽(歯胚)ができ、4~6カ月で石灰化し始めます。

これが生まれて5~10カ月すると、乳歯として生えてくるのです。生える順番や時期は表のとおりです。

全部で20本ですが、それぞれに時期にはかなりの幅があります。お子さんの成長ペースが順調なら、早い遅いと心配することはありません。

赤ちゃんの歯を丈夫にするには、妊娠中にどのようなものを食べれば良いのでしょうか?

赤ちゃんに歯が生え始めるのは出生後、6~9カ月のころ(個人差があります)ですが、妊娠6週目で早くも歯の基礎になる組織が胎児に認められるようになります。

ですからお母さんのおなかの中にいる間に赤ちゃんの歯は大部分できあがっていることになり、妊娠中の栄養は歯の発育のためにも大切なのです。

歯のための栄養素としては一般的にカルシウムが重要視されていますが、これは歯の石灰化(歯の表面や内部に硬い組織が形成されること) にカルシウムやリンが豊富に必要だからです。

カルシウムはひじき、チーズ、小魚、牛乳などに、リンは牛肉、豚肉、卵、米などに多く含まれています。

歯の形成、発育のためにはこれら無機質の他に、たんぱく質やビタミン類も必要です。

たんぱく質(魚、卵、牛乳、豆腐)は歯の基礎になる構造に必要ですし、

ビタミンA(レバー、豚肉、ほうれん 草)はエナメル質の土台となり、

ビタミンC(かんきつ類、サツマイモ、ほうれん草)は象牙質の形成に大切で、

ビタミンD(バター、卵 黄、牛乳)には石灰化を調節する働きがあります。

妊娠中に必要なカルシウムの摂取量はやはり普段より多く、1日あたり1グラムとされていますが、

丈夫な歯のためにはカルシウムだけではなく、

これらの栄養をバランスよく摂取することが大切なのです。

現在府内のすべての自治体や母親教室などで、妊婦を対象とした栄養指導や歯科の健診、指導も行われていますので、是非受けるようにして下さい。

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