歯の数が足りない「先天性欠如歯」

歯の数が足りない「先天性欠如歯」

本来、乳歯は上下合わせて20本、永久歯は後から生えてくる親知らずを除くと28本あります。

しかし、何らかの原因で生まれつき歯が足らないことを、「先天性欠如歯(せんてんせいけつじょし)」といいます。

現代では、10人に1人の子供が当てはまるといわれています。

しかし、子供や親御さんは気が付かず、歯医者さんや学校の歯科健診で初めて知るというケースも少なくありません。

歯の先天性欠如は病気ではなく、形成異常の1つです。

生まれつき歯の数が足りないため、生えてくるはずの歯が生えてこない異常で、乳歯にも永久歯にも見られます。

乳歯が先天欠如することは希ですが、永久歯列ではよく起こります。日本人の先天欠如の発現頻度はおおよそ9%程度であり、上あごより、下あごの方が多いものの、左右差はほとんどありません。

多くは側切歯(犬歯の前隣の歯)や第二小臼歯(犬歯から奥に2番目の歯)に発現します。

通常、永久歯先天欠如と呼びませんが、特に第三大臼歯(親知らず)がもともと存在しない場合は多くみられます。

先天性欠如歯と分かった場合は歯医者さんへできるだけ早く相談しましょう。

先天性欠如歯や欠損歯で、歯が足らない状態を放置すると危険です。

欠如している部分に両隣の歯が倒れてくる、向かい合う歯が伸びてかみ合わせが悪くなる、歯並びが悪く歯磨きがしにくい、食事への影響など、さまざまな問題が生じます。

そのほか、欠損箇所によっては見た目にも影響を与えてしまうため、早めに歯医者さんに相談することをおすすめします。

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