矯正治療中のむし歯予防
「矯正治療は虫歯になりやすいと聞くけど、大丈夫かな。。。」
矯正器具は凹凸があるため、食べカスや歯垢(プラーク)がつきやすく歯磨きが難しくなります。
また、矯正器具の多くは固定式でご自身で取り外しはできないため、歯ブラシが届いていない箇所は長期にわたって汚れがついてしまうことになります。
唾液の自浄作用の低下
唾液には汚れを洗い流す「自浄作用」、虫歯の原因となる酸を薄める「ph緩衝作用」、口の中の細菌の増殖を抑える「抗菌作用」、脱灰した歯を健康な状態に戻そうとする「再石灰化作用」など口の健康には欠かせない役割があります。
しかし、器具があることで唾液が歯の隅々まで行きわたりにくくなるため、これらの作用が十分に発揮されづらくなります。
矯正の治療期間は2年から3年前後かかります。
その間、食事や間食のたびに歯磨きが必要になります。丁寧に時間をかけて行う必要があるため、歯磨きのモチベーションが下がってしまい、サボり気味になってしまう方も少なくありません。
装置に合わせた適切な歯磨きの方法で行い、高い意識をもって継続することが大切になります
矯正治療中に虫歯にならないようにするには、以下の3つが考えられています。
■虫歯菌を減らす対策
■歯の質の強化
■食べ物の選択と食べ方
これらの点を踏まえて日常生活を送ることで、虫歯の予防につながります。