妊娠中の歯科矯正

妊娠中の歯科矯正

矯正機関中に妊娠をされる方は珍しくありません。

特に多いのは、結婚式のために歯列矯正を始められる患者様です。

結婚式にむけて歯列矯正を開始する場合、1年程度前から治療をスタートする方が多いのですが、上下の歯にアプローチする「全体矯正」は治療期間が1〜3年です。したがって、治療途中での妊娠となる可能性も十分にあります。

妊娠しても治療方針に変更はありませんし、定期的な調整も継続できます。ただし、お腹の赤ちゃんに配慮して、妊娠中には一部の治療内容を変更することもあります。

妊娠が分かった早い段階で報告していただくことが大切です。

「安定期に入るまでは知られたくない」というお気持ちも分かりますが、安全な治療を提供するために、ぜひ教えていただきたいと思います。

妊娠中は、

歯周病の一種である「妊娠性歯肉炎」を防ぐよう、口の中を清潔に保つことが非常に大切です。

妊娠中から産後にかけてホルモンバランスが大きく変化するため、口内の歯周病菌が増殖しやすくなり、歯肉炎のリスクも増します。通常よりも一層、歯周病への注意が必要になります。